血液データ 貧血と貧血の食事


1年に1回、健康診断で採血をすると思います。

 

その結果を正しく見れていますでしょうか?

 

 

もしかしたら、要受診と書かれていても、自覚症状がなければ、放っている方もいるのではないでしょうか。

ただし、放置していると病気が悪化することもあります。

 

数年前から血糖値が高いことを指摘されていたけれど、仕事が忙しくて放置。数年後、症状が現れ受診したところ、病状が進んでいるということはよくあります。

 

そうなる前に、早めに手を打つことが大事です!!

 

ここでは、血液検査の結果、特に生活習慣病について書きます。

少しでも皆さんの健康のお役に立てれば幸いです。

  

 

 貧血に関係する検査

 

<ヘモグロビン>

<ヘマトクリット>

<赤血球>

<MCV>

<MHC>

<MCHC>

 

貧血は、血液の中の赤血球に含まれるヘモグロビンが少ないために起こります。

ヘモグロビンは、全身に酸素を運ぶ役割をしており、ヘモグロビンが不足すると、酸欠状態になり、めまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、だるさなどの症状が現れます。

 

 

 貧血の種類

 

①鉄欠乏性貧血(ヘモグロビンの原料となる鉄不足で起こる)

②巨赤芽球性貧血(ビタミンB12不足や葉酸不足で正常な赤血球が作り出せなくなる)

③腎性貧血(腎臓疾患により赤血球を作るホルモン産生が低下)

④再生不良性貧血 などがあります。

 

貧血の70%は鉄欠乏性貧血で、月経のある女性に多いです。

 

貧血の検査値の味方

基準値は

赤血球(個/μL) 男性400万~539万以下 女性360万~489万以下

ヘモグロビン(g/dl)男性13.1~16.6 女性12.1~14.6以下

ヘマトクリット(%)男性38.5~48.9 女性35.5~43.9

 

 

①鉄欠乏性貧血

HbとMCVがともに低くなります。(MCVは赤血球の大きさを表します)

また、ヘマトクリットは低く、赤血球が基準値か増加します。

ただし、炎症やがんでも低くなります。

 

②巨赤芽球性貧血

Hbは低値、MCVは高値になります。

胃を切除した方は鉄の吸収が低下し、また内因子というものが欠乏することでビタミンB12・葉酸の吸収障害が起こります。ビタミンB12が不足すると、赤血球がうまく作れません。

 

③腎性貧血

Hbは低値、MCVは基準値になります。

腎臓では、赤血球を作るのに必要なホルモン(エリスロポエチン)が出されますが、腎疾患によりエリスロポエチンが減ると赤血球も作れなくなります。

 

④再生不良性貧血

Hbは低値、MCVは基準値になります。

他に、白血球、血小板も低くなります。また、顔色が悪い、発熱、のどの痛み、だるさ、鼻血などの症状もみられます。

 

貧血の原因には他に消化管出血や甲状腺機能低下、栄養不足など様々です。

正確に原因を特定するためには、上記以外にも詳しい検査が必要ですので、健診で貧血を指摘された場合、早めの受診をお勧めします。

 

 

ダイエット中の方へ

〇〇ダイエットのように、特定のものしか食べない偏った食事でも貧血は起こります。

わたしも、おかずをあまり食べなかった時期には、貧血が原因かわかりませんが、立ちくらみなどの不調がありました。

 

バランス良く食べましょうと良く言いますが、本当に大事です。

 

鉄の代謝

 

鉄は、成人の体内に3-4g含まれ、酸素の運搬と貯蔵に大事な働きをしています。 体内の鉄は、「機能鉄」と「貯蔵鉄」に分けられます。

 

・機能鉄

70%は赤血球のヘモグロビンと結合して酸素の運搬に利用 10%は筋肉のミオグロビンと結合して酸素の運搬・貯蔵を行っています 0.3%は酵素と結合しえエネルギー代謝にもかかわっています。

 

・貯蔵鉄

30%は肝臓や骨髄、脾臓などに蓄えられています。

機能鉄」が出血などで低下すると、「貯蔵鉄」は輸送たんぱく質と結合して血液中に運ばれて利用されます。

この仕組みのために、鉄分が不足してもしばらくは、貯蔵鉄が補ってくれているので、貧血の症状はありません。 貯蔵鉄が不足すると鉄欠乏性貧血が起こります。 体内に吸収された鉄の多くは、骨髄で赤血球の合成に使われます。 赤血球が古くなると脾臓で破壊され、その中の鉄は骨髄に回収されます。 そして回収された鉄は新しい赤血球の合成に再利用されます。 このように体内に取り込まれた鉄は再利用されるため、体外に排泄されるのは1㎎程度です。

 

 

 

 

鉄は非常に吸収されにくい上、貯蔵鉄が腸からの吸収を調整し必要以上には吸収されない仕組みになっています。 通常の食事ではほぼとりすぎることはありません。

 

ただし、サプリメントなどで過剰に摂り続けると、肝臓が障害され、成人では、鉄沈着症、子供では鉄中毒を起こすことがあります。

 

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貧血の食事

 

◎鉄分を摂りましょう!

食品に含まれる鉄には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があり、ヘム鉄の方が吸収が良いです。 ただし、非ヘム鉄でも、ビタミンCを含む食べ物と一緒に摂ると、吸収がアップします。

ヘム鉄は動物性、レバーや赤みの肉に含まれ、

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非ヘム鉄は植物性、海藻や野菜、大豆製品などに含まれます

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◎タンパク質を摂りましょう!

血液の材料となるタンパク質をしっかり摂りましょう。卵、大豆製品、肉、魚などに入っています。

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ビタミンCを摂りましょう!

ビタミンCは鉄の吸収をアップします。赤ピーマン、菜の花、ブロッコリー、果物などに含まれます。

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ビタミンCとは逆に、赤ワインや緑茶のタンニンやコーヒーに含まれるカフェインは鉄の吸収を悪くするので控えめにしましょう。

 

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鉄欠乏性貧血の方は、意外とタンパク質の摂取不足も見られることがありますので、意識して摂るようにしましょう!