がんを予防する食餌と、がんを招く牛乳


日本人の死因の第1位は、「がん」です。 平成27年度の人口動態統計より、

第1位悪性新生物 37 万人、第2位心疾患 19 万 9000 人、第3位肺炎 12 万 3000 人、 第4位脳血管疾患 11 万 3000 人と推計される。

がんは、防ぐことはできないのでしょうか?

 

 

管理栄養士としては、「」からアプローチしていきたいです。

 

がん細胞の特徴

がん細胞には、

  • ワールブルグ効果(ウォーバーグ効果)
  • de novo(デノボ)脂肪酸合成が盛ん 

 という特徴があります。

 

・ワールブルグ効果(ウォーバーグ効果) 
がん細胞はブドウ糖をたくさん消費する

がん細胞は、酸素が十分に与えられている環境でも、エネルギーをあまり生まない(効率の悪い)解糖系を行います。

この現象を「ワールブルグ効果(ウォーバーグ効果)」といいます。

通常の細胞では、エネルギーを多く生み出すことができるTCAサイクルによって、エネルギーを作ります。 がん細胞は、通常のなんと、50倍-100倍ほどのブドウ糖を必要とします

細胞ががん化すると、一般的にはPET検査で陽性を示します。

PET検査陽性とは、がん細胞がエネルギーとしてブドウ糖の取り込みを大量に行っている状態です。 がん細胞の中はpH(ペーハー)が高く(7.2-7.4)、がん細胞の周囲は低い(6.5-7.0)です。

 

 

 

・de novo(デノボ)脂肪酸合成が盛ん

de novo(デノボ)脂肪酸合成が盛んで(93%)、この脂肪酸合成酵素を止めるとがん細胞が弱ってくれます。 これら二つの特性を逆手に取ることで、がんをおとなしくすることができます。 「食」でこれを導くことができるのです!!

 

 

 

がんと食事「和田式食餌」

 

 京都からすま和田クリニック 和田洋巳医師による、「和田式食餌」について紹介します。 和田洋巳医師は、がん専門医で、40年近くのがん治療の経験されています。 HPのあいさつ文より

私は37年余京都大学呼吸器外科を中心にがん治療、特に肺がんにおいて外科治療、抗がん剤放射線治療等に関わってきました。その中で一番感じたことは、この治療は「自分ががんになったときに受けたい治療だろうか」でありました。 2006年末に、第47回日本肺癌学会学術集会会長になったのを機に、「自分や家族が患者になったときに受けたい治療の創造」「患者さん,個人に合った『QOLを保った抗がん剤治療』」をテーマに考えてまいりました。そして「強い抗がん剤治療には限界があり、特に術後は副作用のほとんどない治療を受けるべき」と結論に至りました。 今はさらに「患者さんの免疫力を上げ、体力を保ちながら抗がん剤治療を行うほうがいいのではないか」と考えています。 大学職を退いてからは「自分の考えに共感してくれる患者さんと一緒に治療について考えていきたい」と長年の思いを実現するため、当クリニックを立ち上げました。

 

和田式食餌の実施方法

 

必要摂取カロリーの計算を行いません。 正しい食事かどうかは、体が教えてくれます(血液・尿のデータでわかる)

プラントベースのホールフード(未精製の植物中心)

多くの病気は食べ物で引き起こされています。

具体的には、

  1. 緑の濃いアブラナ科の野菜
  2. 色とりどりの豆類
  3. ネギ
  4. きのこ
  5. ベリー類(ブルーベリー、ラズベリーブラックベリー)やザクロ
  6. 種実類(アーモンド、くるみなど)

などを 積極的に食べることです。

 

 

料理例だと、 ・海老カレー ・納豆餃子 ・鰆のぬかまぶし焼き ・紫芋のサラダ ・玄米ごはん ・甘酒 ・ブロッコリー などです。

 

 

がんでは肉料理はダメと言われるが本当?

 

メカニズムはわかっていないが、肉に含まれる鉄(ヘム鉄)は、

  • 内因性癌元性N-ニトロソ化合物の形成を助ける
  • 脂質の過酸化により細胞毒性(細胞に死や機能障害を与える)で遺伝子毒性(DNAに変化を与える)のアルデヒドを形成する

と言われています。

 

癌は

  • 自分の体に出来たもの
  • 自分の生活で作ったもの
  • バクテリアの治療では治らない
  • 免疫力の破たんが原因
  • 我々の身体の中の現象はすべて物理化学で説明できる
  • 知らないだけ です。

 

和田先生の著書です

 

 

 

 

 

 

がんと牛乳

 

わたしの子供時代、学校給食に牛乳はつきもので、「牛乳=体に良い。カルシウム源」というイメージがありました。

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しかし、乳がんと乳脂肪の関係について耳にするようになり、和田先生の講演会を聞いて以来、乳製品を必要以上に摂らなくなりました。

 

 

牛乳は体に本当に良いのか?

 

 

こちらの本によると、

  • 乳脂肪は、アテローム硬化の原因となり、脳卒中心筋梗塞を引き起こす 。かなりの確率で人工栄養児の血管にアテローム硬化の兆候があるそうです。
  • 乳脂肪の摂取はがんの発症と因果関係がある(とくに大腸がん、乳がん、前立腺がん) 心臓病のリスクを抑えるのに役立つ食事ががんのリスクを抑えるのにも役立つ可能性があります。

 

 

また、こちらの本の乳がんになった女性は、牛乳をやめてみたところ、みるみるがんが小さくなっていったそうです。

 

 

牛乳にはインスリン様成長因子(IGF)がたくさん

 

IGFは細胞増殖を活性化し、自己増殖的な刺激を与えます。一般的にIGFは成長ホルモンが分泌されると、肝臓で生成され、それがいろいろな細胞を元気にし、増殖させます。 スポーツやエステの分野では、IGFは必要と言われますが、がんの時には、がん細胞を増殖させてしまいます。

IGFは実は、牛乳にたくさん含まれます。 とくにウシ成長ホルモンを与えられたウシにはIGFが多いです。 (アメリカの乳牛は60%ほどがウシ成長ホルモンを投与されています。)

 

これらの話を踏まえ、私はそれまで毎日飲んでいた牛乳を止めました。

これまでは体に良いと信じ、低脂肪牛乳を積極的に摂っていました。

今は、自炊する場合には、豆乳やココナッツミルクなどを牛乳の代わりに使っています。 三大アレルゲンの一つである牛乳、また、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人も多いでしょう。 昔の日本人は牛乳を飲んでいませんでした。 牛乳が無くとも、美味しくご飯を頂くことは可能です!

 

 

 以上を踏まえ、私自身は、

  1. 緑の濃いアブラナ科の野菜
  2. 色とりどりの豆類
  3. ネギ
  4. きのこ
  5. ベリー類(ブルーベリー、ラズベリーブラックベリー)やザクロ
  6. 種実類(アーモンド、くるみ)
  7. 精白米より玄米
  8. 牛乳は飲まない

を実践しています。